フィット・フォー・ライフ(ナチュラル・ハイジーン/ローフード)

書籍紹介/感想

健康長寿には「不滅の原則」があった!ダイエット(食事制限)を健康維持の“特効薬”だと信じ、無条件で受け入れがちな日本の健康ブームのあり方に一石を投じる書。世界で1200万部以上が刊行されたロングセラー。永遠の健康とスリムな体を約束する、「ナチュラル・ハイジーン」について解説した書籍。

第一部:生き物としての「人間の原則」

第1章:自然の法則に基づく「フィット・フォー・ライフ」

朝、搾りたての新鮮なフルーツジュース(季節のもので手に入れやすいもの)を飲む

値段の張らない柑橘類用の搾り器:オレンジやミカン、グレープフルーツ

多目的用のジューサー:リンゴやイチゴやパイナップルやスイカなど、あるいはスイカとメロンを合わせたジュース

第2章:ダイエットとは何か

最も効果がなく奇妙な行為と言えるものが、ダイエット(食事制限)
「健康」が犠牲になる

第3章:究極の健康哲学「ナチュラル・ハイジーン」とは何か

ナチュラル・ハイジーン(hygiene)とは人間の体をケアし、大切に維持するための最も優れた方法のこと

ナチュラル・ハイジーンの哲学(ヒポクラテス)
「あなたが食べるものはあなたにとっての薬である」

第4章:人間本来の「補給・同化・排泄のサイクル」とは

  • 04:00〜12:00:排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)
  • 12:00〜20:00:補給(摂取と消化)
  • 20:00〜04:00:同化(吸収と利用)

痩せるための成功の秘訣とは、有害な老廃物を取り除き、食の不摂生をしないこと

第5章:「毒血症」とは何か

食べ物が、その本来の状態から加工されてしまっていること、そして私たちの体の整理機能や構造は、このたくさんの加工された食べ物を処理するようには作られていないという理由から、消化や吸収が完全に行われない

第6章:[原則1] 水分を多く含む食べ物を食べること

人体も地球も、70%は水である

70%程度は水分であるような食事(果物と野菜)を取る
凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)は30%程度に抑える

人間の体が要求する全ての栄養素、ビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸、酵素、炭水化物、脂肪酸などは皆、果物や野菜の中に含まれている ⇨ 人間の体が生きていく上で必要とされてるものは全て果物と野菜でカバーできる

飲み水は役に立たない

果物や野菜の中に含まれる水分とは違うので、水道水やペットボトルの水を飲んでも、体の中を洗浄してくれない。果物や野菜に含まれる水分が定期的に与えられると、体の三つのサイクル(補給、同化、排泄)は、どれも大変円滑に機能するようになる。

新鮮で天然のままの状態にある果物や野菜は、酵素があり、生命の源といえる

酵素は熱に対して敏感で、摂氏54.4℃以上になると死滅する(注:47.7℃で活性を失う)

第7章:[原則2] 食べ物は正しく組み合わせて食べること

消化に要するエネルギーはフルマラソン以上
⇨ 消化に費やすエネルギーを節約しないと、排泄/解毒(デトックス)を行うエネルギーが足りなくなる

人間は2つ以上の凝縮食品(パン・米、肉、魚、乳製品など)を胃の中で同時に消化するようには作られていない
⇨ ご飯(炭水化物)と肉(タンパク質)を同時に食べるのはよくない

第8章:[原則3] 果物を正しく食べること

  • 人間は果食動物だった!(アラン・ウォーカー博士)
  • 果物の生命力には、他のどんな食べ物も敵わない(水分を多量に含み、浄化に役立つ)
  • 果物は消化にエネルギーを使わない(あらかじめ消化されているので)
  • 果物を食べる時は、胃の中が空の状態で食べる(食後のデザートは禁止)
  • 新鮮な果物だけを食べる(濃縮還元ジュースはNG)
  • 午前中は果物とフルーツジュースのみにする

マクロビオティックでは、果物は体を冷やすから良くないとしているが、果物は室温で食べる限り、その心配はない。
⇨ 現在のマクロビでは果物が良くないとされてしまっているが、マクロビ提唱者の桜沢氏は、(当時の日本は果物は少なく)輸入の果物は身土不二の観点からも良くないと言っていたのであって、果物自体を否定していた訳ではない。

第9章:「解毒と排泄」が健康と病気を支配する

果物や野菜が、解毒し病気の発生を減らす
⇨ 解毒こそが減量に直結する体内作用

第10章:現代人はタンパク質を取りすぎている

果物と野菜で、充分な必須アミノ酸が取れる
調理された肉などのタンパク質は、消化により多くのエネルギーを消費してしまう(1日1回まで)
⇨ その際は米と一緒に食べないようにする(難しいけど)

第11章:牛乳は健康食品などではない

人間は3歳を過ぎると牛乳を消化できない
⇨ 特にアジア人は乳糖を分解するのが困難

第12章:食べ物だけでは補えない運動の効能

  • 20分元気よく歩く

第13章:「フィット・フォー・ライフ」は誰もが実現できる

「私は健康だ」と信じる
「私は減量しつつある」と信じる
⇨ 信念を持ち、肯定的なメッセージを絶えず送る(「引き寄せの法則」のことですね)

第14章:最もよく尋ねられる質問への回答

カフェインを多く含むコーヒーや紅茶はなるべく避ける

(第一部より抜粋)

肉or魚(タンパク質)とご飯(炭水化物)を同時に食べてはいけないとある。下記のように消化される場所は違うが、消化器官への負担を減らす為には良いような気もする。ただご飯とおかずの国である日本、ランチの場合は特に難しい。いきなりステーキでライス抜きにするか、玄米菜食やビーガンのお店に行くか、できる範囲で少しずつやるしかない。

第二部:「フィット・フォー・ライフ」実践への道

朝は新鮮な果物か果物のジュース(ジュースは搾りたて)
午前中に空腹を感じたら果物(重量感のあるものが欲しい時はバナナやドライフルーツ)
肉はディナーの時に食べる

(第二部より抜粋)

第三部:「フィット・フォー・ライフ」のための四週間メニュー

朝:搾りたてのフルーツジュース
昼:サラダ(生野菜)
夕:温野菜等の玄米菜食かサンドウィッチ、肉や魚を食べる時はご飯は食べない(野菜と一緒に)

(第三部より抜粋)

マクロビオティックは「本来はパーフェクトな食材である果物」を体を冷やすとか果糖がよくないとかで推奨していないところが残念なところですが(生野菜もあまり推奨してないような気がする)、フィット・フォー・ライフのナチュラル・ハイジーンはロジックも辻褄が合わないところがないし、実際に実践してみても全て正しいと思いますが、今ひとつ実践している人を見かけないし、マクロビ/玄米菜食やビーガンのカフェ/レストランはあってもナチュハイのカフェ/レストランは見たことがない。

ナチュラル・ハイジーンはアメリカ発祥だから、サラダと言えば生野菜で、温野菜のレパートリーは少ないのだと思う。だからランチは生野菜だけをひたすら食べましょうといっても日本人にはなかなか実践しづらく、ナチュハイを続けている人は少ないのだと思います。

考え方は正しいので、ナチュハイに上手くマクロビの温野菜を加えてあげれば、それなりに続けられる食事メニューになると思います。

第四部:特選レシピ一覧

  • アボガド・サンドウィッチ
  • ほうれん草ともやしのサラダ(醤油ドレッシング)
  • ステーキ党のサラダ(テキサスサラダ)
  • 刺身サラダ
  • パスタサラダのマリネ、等
(第四部より抜粋)

ナチュハイがいまいち市民権を得てないのは、マクロビのように、ナチュハイ料理教室とかがないからかも知れないですね(そしてナチュハイ自体が一言で説明しづらい)。マクロビと言えば玄米菜食のように、ナチュハイと言えばローフードならわかりやすいですが、ローフードなら肉や魚でもいいのかというとそんな記載はないですし(肉は馬肉でないと生は無理だけど、生の刺し身は酵素が残っていていいような気が個人的にはします ⇒ 著者がアメリカ人なので刺し身についての言及はない)

第五部:「フィット・フォー・ライフ」をより深く理解するために

  • 今、アメリカはこうなっている

肉食が人間の健康に良くないことがわかってきた。2006年現在、アメリカではベジタリアン(菜食主義者)が市民権を得て、普通のレストランでも三分の一はベジタリアン・メニューを注文する。

  • 衝撃のデータ、「チャイナ・ヘルス・プロジェクト」

中国人は牛乳を飲まないが、骨粗鬆症にならない ⇨ カルシウムの摂取量は問題ではなく、動物性タンパクや加工食品の取りすぎが原因(体に蓄えられているカルシウムが浪費されてしまうので)
動物性タンパクの摂取量が少ない中国人の方が、心臓病やガンや糖尿病の罹患率が低く健康

果物や野菜の中には、ベータカロテンやリコピン、ポリフェノールといったファイトケミカル(phyto-chemicals)が含まれている。このファイトケミカルは健康を促進し、免疫機能の働きを高めてくれる。

  • あなた自身の「実行」を促すために

①果物は果糖が多く、血糖値を上昇させてしまうのでは?
⇨ 同じく糖質である炭水化物(穀物)よりも、酵素や抗酸化物質やファイトケミカルを豊富に含んでいる(三白を止める方が先決)
⇨ 食物繊維を含むので、血液の中へゆっくりと吸収される(急激に血糖値が上昇することはない)

②米を主食とする日本人には果物は向かないのでは?
⇒ 米食の歴史は約6000年前からだが、果食動物(フルータリアン)としては600万年前から

③朝はご飯を食べなければ力が出ないのでは?
⇒ 午前中に消化され、エネルギーとして利用されるのは午後以降
逆に消化にエネルギーが費やされてしまう

④近所の医者はそんな非常識なことを言ったりしないが…
⇒ 殆どの医師は栄養学についての正しい知識を持っていない(栄養学が必須科目になっていない)

⑤果物は体を冷やすので、良くないのでは?
陰陽道に基づく錯覚
⇒ 果物は必ず室温で食べる(冷蔵庫で冷やさない)

⑥寒い時は果物より味噌汁やうどんの方が温まるし、体に良いのでは?
⇒ その瞬間体の中が熱くなるだけ
⇒ 果物の水分が体内の老廃物や毒物を体外へ排泄しようとするのでトイレが近くなるが、体が冷えたからということではない

⑦果物や野菜の残留農薬についての心配はないの?
⇒ 動物性食品から摂取する農薬の量の方が遥かに多い

⑧果物や野菜を多く摂ると、カリウムの取り過ぎになって良くないのでは?
⇒ カリウムは常に活発に排泄されるので問題ない

⑨果物だけの朝食は高くつくのでは?
⇒ 200-300円ほどで、ファイストフード店で朝食を取るよりは高くない
結果的に医療費や薬代の節約になる

⑩果物や野菜よりも肉を食べた方がスタミナがつくのでは?
⇒ 幻想に過ぎない(尿酸が交感神経を過剰に刺激しているだけ)

⑪疲れを感じた時は、スタミナをつける為になるべく多く食べた方がいいのでは?
大きな誤解
⇒ 食べることではなく「休息と睡眠」を取ることの方が大事
⇒ 体に必要な栄養は一般に思われているよりもずっと少ない
⇒ 栄養失調で病気になるよりも栄養過多で病気になる方が多い

⑫サラダ(生野菜)は体に悪いのでは?
生野菜は生命力のある水分を豊富に含んでいる(ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、酵素、必須脂肪酸、ファイトケミカル)
⇒ 加熱調理すると、中に含まれている生命力は死んでしまい役に立たなくなってしまう

⑬生のまま野菜を食べると寄生虫に感染するのでは?
⇒ 加熱したタンパク質食品を食べていることで老廃物が長時間排泄されるにいることが原因
「生命力を含んだ水」で腸内浄化する方が大事

⑭O-157騒ぎ以来、生野菜を敬遠しているのだが…
⇒ 腸の中で成長し繁殖することが問題
⇒ 悪玉菌が腸内で繁殖しないよう、水分を豊富に含む果物と野菜を多く摂取することが大切

⑮このプログラムに従うだけで子供の成長は大丈夫なの?
⇒ ベジタリアンの子供達は従来型の子供並みかそれ以上に背丈が伸びている(そして遥かに健康でスタミナがある)

⑯ご飯へのこだわりがどうしても残るのだが…
⇒ 典型的な日本人の食事からすると食べ方を変える必要がある
⇒ 刺し身もうなぎもトンカツもすき焼きも食べていい(ご飯のおかずとしてでなく、山盛りの野菜と一緒に)
⇒ それか玄米菜食にする

⑰食事に招待された時はどうすれば?
⇒ 次の食事または翌日に調節する(食事量を減らす)
豪華なごちそうの場合(ご飯には手を付けない)

(第五部より抜粋)

ローフードだけを推奨してるだけと思いきや、「肉食もよくない」って言っています。食べ合わせに気をつければたまには肉もOKと言いつつも、ご飯と一緒はNGとすると、結局玄米菜食に近づくしか無くなるんだなーという気がします(著者もベジタリアンみたいですし)

※ Youtubeで纏めてくれた方がいるようです。

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